高齢者とのコミュニケーション簡単なコツ

近年、ご近所付き合いが苦手という若者が多いと聞きます。

そもそも、マンション暮らしでは、同じ階の入居者や隣の人と会うことすら年に何回もないというのが現状。それこそが、現代のコミュニティーづくりの大きな障害になっているともいわれています。

近い将来、必ず起きるといわれている首都直下型地震。コミュニケーション不足の地域こそ、被害の拡大は免れません。

そんな時、普段から地域との連帯を強めるコツが必要になってきます。「挨拶は心の玄関」という言葉がありますが、初対面の人に会った時、最初の言葉は簡単ですよね。

「こんにちは」や「こんばんは」です。これなら誰でも口から出しやすいですし、これに対して腹を立てる人もいないでしょう。むしろ「近所の人だったかなあ、挨拶してくれるなんて結構いい人なのかも」そこからがコツです。

一言で終わってしまうと後がない…という場合もあるでしょう。そこでもう一言、「今日は寒いらしいですね」はいかがでしょうか。

このお天気の一言が相手がもっとも返事を返しやすい質問なのです。「そうですね、天気予報でもいってましたね」「じゃあ」「じゃあね」。

これが、地域のコミュニケーションづくりの大事な第一歩。介護の現場でもコミュニケーション能力はとても大事な資質です。

まずはご近所の高齢者と道で会った際、「こんにちは。今日は良い天気ですね」の一言から始めてみてください。話が弾めば、自分も相手も良い気持ちになるでしょう。